猫かぶりなカップル
「ぴ、ピュアじゃないし!」
「ははっ、なに焦ってんだよ。別にいいだろピュアでも」
奏がそう言って笑う。
ピュアは作ったキャラクターのはずなのにな…。
まあ猫かぶりくるみのピュアキャラはちょっとオーバーだけどね。
でも神城にあたしの知らない部分を見透かされた感じがしてなんだかくすぐったかった。
ケーキを食べ終わり、帰路に着く。
電車を降りて、最寄り駅。
「じゃあね」
「ん、またな」
なんかこうやって普通にする挨拶もちょっと嬉しい感じだ。
誰もいない家に帰り、自分の部屋へ。
ベッドにダイブすると、枕元に置いてあるセイウチのぬいぐるみが視界に入った。
それを手に取って仰向けになる。
「あんた良いツラしてるよ」
ぬいぐるみに話しかけてみる。
「いつもありがとね」
自然と言葉が出てくる。
ぬいぐるみには素直に言うんだけどな。
あたし、心を許せる人がいるのが本当に嬉しいんだと思う。
神城も柚子ちゃんも。
あたしという存在を肯定してくれる人だ。
セイウチのぬいぐるみを抱きながら、いつの間にか眠っていたあたしは、ママが家に帰ってくる音で目が覚めた。
時計を見ると0時を少し回ったくらいの時間。
お腹空いた…。
リビングに出ると、ニコニコした顔のママ。
「あれ~、寝てたの?」
「うん、いつの間にか寝てた…。なんか食べる」
「パンくらいしかないでしょ~? なんか出前とか取れば良かったのに」
「だから寝てたんだってば…」
「あ、そっか。ごめーん」
ママはちょっと酔ってるっぽい。
パンをトースターで焼いて食べているあたしの前に座ってニコニコした顔であたしを見た。
「何?」
「あのねー、ちょっと話あるから、週末の予定空けといてもらっていい?」
嫌な予感がした。
わからないけど、胸がざわざわする。
話ってなんだろう…。
せっかく良い気分だったのに…。
「ははっ、なに焦ってんだよ。別にいいだろピュアでも」
奏がそう言って笑う。
ピュアは作ったキャラクターのはずなのにな…。
まあ猫かぶりくるみのピュアキャラはちょっとオーバーだけどね。
でも神城にあたしの知らない部分を見透かされた感じがしてなんだかくすぐったかった。
ケーキを食べ終わり、帰路に着く。
電車を降りて、最寄り駅。
「じゃあね」
「ん、またな」
なんかこうやって普通にする挨拶もちょっと嬉しい感じだ。
誰もいない家に帰り、自分の部屋へ。
ベッドにダイブすると、枕元に置いてあるセイウチのぬいぐるみが視界に入った。
それを手に取って仰向けになる。
「あんた良いツラしてるよ」
ぬいぐるみに話しかけてみる。
「いつもありがとね」
自然と言葉が出てくる。
ぬいぐるみには素直に言うんだけどな。
あたし、心を許せる人がいるのが本当に嬉しいんだと思う。
神城も柚子ちゃんも。
あたしという存在を肯定してくれる人だ。
セイウチのぬいぐるみを抱きながら、いつの間にか眠っていたあたしは、ママが家に帰ってくる音で目が覚めた。
時計を見ると0時を少し回ったくらいの時間。
お腹空いた…。
リビングに出ると、ニコニコした顔のママ。
「あれ~、寝てたの?」
「うん、いつの間にか寝てた…。なんか食べる」
「パンくらいしかないでしょ~? なんか出前とか取れば良かったのに」
「だから寝てたんだってば…」
「あ、そっか。ごめーん」
ママはちょっと酔ってるっぽい。
パンをトースターで焼いて食べているあたしの前に座ってニコニコした顔であたしを見た。
「何?」
「あのねー、ちょっと話あるから、週末の予定空けといてもらっていい?」
嫌な予感がした。
わからないけど、胸がざわざわする。
話ってなんだろう…。
せっかく良い気分だったのに…。