【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「ご心配をかけて申し訳ございません」



「それくらい、いいのよ。私はあなたの母親替わりなんだから。いつでも甘えなさい」




「はい」




思えばずっと、ベラ様を本当の母のようにしたっていた。何かあればずっとベラ様の傍を離れなくて。




いつの間にかそんなこと忘れていたな。




「アルマ。あなたは迷っているのよね?テオとの結婚を」




「はい....」




「なら、断っていいのよ?テオはあんな性格だからすぐに新しい人を見つけるだろうし。それに、アルーシャはルイスには合ってないわ」




「え?」



もしかして、ベラ様はそれに気づいて...。



「ルイスにはあなたが合っている。自分の気持ちに素直になって、本当の気持ちを伝えなさいアルマ。その方があなたらしいわ」



ボクらしさ。
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