【完】孤独なメイドは執事を独り占めしたい
「どうかしたか?」



ライアンがアルマの様子に気づいて話しかけた。アルマは「なんでもない」と言って食事を続けた。




アルマは夕食後、お風呂に入って部屋に戻り、部屋で一人考えていた。




「はぁ...」




お父様と一緒にパーニスで住みたいよ。けど、ルイス様と離れるのは嫌だな。




まだボクの気持ちを伝えられてないし。




もしこのままボクがパーニスに行ったらルイス様はアルーシャ様との婚約が成立してしまう。





ルイス様は前にボクに言った。アルーシャ様ではなく、本当に好きな人がいるって。




一体どんな方なんだろう。ボクの知っている方かな?




抱きかかえていたクッションに涙が零れ落ちた。




ガチャ



「あーらアルマ。お父様と一緒住めるのが嬉しくて泣いていた?健気ね〜」





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