食堂の白井さんとこじらせ御曹司
 食堂にはソースとマヨネーズは置いてあります。ドレッシングもあります。
 味噌も置いてほしいというのは、味噌汁ではなく、マヨネーズのように使えるこういう味噌のことだったんですね……。
 うわー。
 ……。こ、これは確かに……。
 知りませんでした。
 おいてあれば、カツを頼めばソースじゃなくてこれを使うと味噌カツになるんですね。冷ややっこにも使えば味噌田楽風冷ややっこ……。
 おいてあれば便利そうです。
 あ、もしかして黒崎さん……。
 ライバル君がどうのっていうメッセージを毎日のようにご意見箱に入れていましたし、掲示板を毎日チェックしてる?
 それで、私が知らないのに気が付いて教えてくれた?
 でも、なんで黒崎さんは知っていたのでしょう。
 出身が東海地方なのでしょうか?
 黒崎さんも菜々さんも、言葉になまりはなかったと思うのですが。
 今度黒崎さんに会った時に、どこ出身か尋ねてみましょうか。
「あ!」
 今度会った時に……なんて、まるで、また会うのが当然みたいなことを考えてしまいました。
 しかも、出身地を尋ねるなんて、黒崎さん個人に興味があるみたいなこと……。
 どうしちゃったのでしょう、私。
 食べ物をくれる人はいい人……って、そんな単純じゃなかったはずですが……。
 って、いけません。仕事に遅れてしまいます。考えるのは後にしましょう。

 速足で食堂に向かう途中、ラインの着信音が鳴りました。
 スマホを確認すると菜々さんからです。
「近々みんなでまた飲みましょう。メイクは任せて!それから、慣れるまではしばらくコンタクトなしでよろしく」
 慣れるって何のことでしょう?
 メイクをするときに、コンタクトをはめられているとしにくいってことでしょうか?
 ?
「いけない!本当に仕事に遅れちゃう!」

 私は食堂の白井です。
 今日も食堂で働いています!

 今日は学生相談室に行きませんから!






















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