食堂の白井さんとこじらせ御曹司
大学への申し送り……は、必要ないですね。
はい、今日も終わりました。これを張り出して、申し送りを学生相談室に出しに行ったらおしまいです。
時計の針は29分。
タイムカードを押すころには30分をだいぶ過ぎそうですね。まぁいいでしょう。誤差の範囲です。
荷物を持って学生相談室へと向かいながら、神様に祈ります。
どうか、黒崎さんと会いませんように……。
今日は、ドアをノックせずに用紙を相談ボックスに入れましょう。今までだってそうしてたのですから、構わないですよね?
渡り廊下に差し掛かると、渡った先に人影が見えました。
思わず身を隠します。
あれは、黒崎さんと菜々さんだ。
……そういえば、前も二人が一緒にいるところを見ました。
ちらりと顔を出して二人の様子を見ます。
菜々さんがスマホを取り出して何やら見ています。それを、黒崎さんがのぞき込もうとして、菜々さんがすっとスマホを胸元に持っていきました。
その様子をアフレコすると、きっとこんな感じです。
「見せて」「だめ!これはないしょなの」「いいだろ、見せてくれって」「もー、仕方ないなぁ……うーん、でもやっぱりだめ!」「なんだよ、ケチ、ちょっとだけな?」「だめなものはだめ!」
うーん。なんとうのでしょうか。
距離感が近い感じがします。
大学職員と学生という感じではなくて……。
あれ?もしかして、二人は、その、前に邪推してしまったような、特別な関係なのでしょうか?
えっと……。
菜々さんは和臣さんと付き合っているわけでは……ないのでしょうか?
前カレだったかもしれないけれど、今カレである可能性は、ないということなのでしょうか……?
もう一度だけ、そっと二人の様子を見てみようと、渡り廊下の向こうに視線を向けると、黒崎さんが両手を合わせて菜々さんを拝んでいました。
菜々さんの様子にアテレコするなら「しょうがないなー」という感じでしょうか。
……。
いつまでも見ていても仕方がありません。2人を避けるコースで学生相談室に向かいそっと相談箱に紙を入れて、さっさと立ち去ります。
職員通用口でタイムカードを押すと、スマホが鳴りました。
あ、ライン。
菜々さんからです。
もう、黒崎さんとは会ってないのでしょうか?
「結梨絵ちゃん、金曜の夜って、暇かなぁ?」
金曜の夜?
はい、今日も終わりました。これを張り出して、申し送りを学生相談室に出しに行ったらおしまいです。
時計の針は29分。
タイムカードを押すころには30分をだいぶ過ぎそうですね。まぁいいでしょう。誤差の範囲です。
荷物を持って学生相談室へと向かいながら、神様に祈ります。
どうか、黒崎さんと会いませんように……。
今日は、ドアをノックせずに用紙を相談ボックスに入れましょう。今までだってそうしてたのですから、構わないですよね?
渡り廊下に差し掛かると、渡った先に人影が見えました。
思わず身を隠します。
あれは、黒崎さんと菜々さんだ。
……そういえば、前も二人が一緒にいるところを見ました。
ちらりと顔を出して二人の様子を見ます。
菜々さんがスマホを取り出して何やら見ています。それを、黒崎さんがのぞき込もうとして、菜々さんがすっとスマホを胸元に持っていきました。
その様子をアフレコすると、きっとこんな感じです。
「見せて」「だめ!これはないしょなの」「いいだろ、見せてくれって」「もー、仕方ないなぁ……うーん、でもやっぱりだめ!」「なんだよ、ケチ、ちょっとだけな?」「だめなものはだめ!」
うーん。なんとうのでしょうか。
距離感が近い感じがします。
大学職員と学生という感じではなくて……。
あれ?もしかして、二人は、その、前に邪推してしまったような、特別な関係なのでしょうか?
えっと……。
菜々さんは和臣さんと付き合っているわけでは……ないのでしょうか?
前カレだったかもしれないけれど、今カレである可能性は、ないということなのでしょうか……?
もう一度だけ、そっと二人の様子を見てみようと、渡り廊下の向こうに視線を向けると、黒崎さんが両手を合わせて菜々さんを拝んでいました。
菜々さんの様子にアテレコするなら「しょうがないなー」という感じでしょうか。
……。
いつまでも見ていても仕方がありません。2人を避けるコースで学生相談室に向かいそっと相談箱に紙を入れて、さっさと立ち去ります。
職員通用口でタイムカードを押すと、スマホが鳴りました。
あ、ライン。
菜々さんからです。
もう、黒崎さんとは会ってないのでしょうか?
「結梨絵ちゃん、金曜の夜って、暇かなぁ?」
金曜の夜?