結ばれない運命〜愛する人は空の彼方へ〜
第十一章 思いがけない告白
祐は高校卒業後、就職して社会人二年目を迎え、今日は二十歳の誕生日である。
祐に颯のお墓参りに誘われた。
「凛、早く」
「祐、待って」
「颯、今日は祐の二十歳の誕生日よ、約束果たしたよ、ほら、見て、好青年に成長したでしょ?」
「親父、これから親父に頼まれた事するから」
「祐、颯に何を頼まれたの?」
祐はバッグから小さな包みを出した。
「凛、これ親父から」
「えっ?颯から、開けていい」
私は包みを開けた。
中に入っていたのは指輪だった。
「親父は凛と一緒に暮らし始めた時、この指輪を買ったんだって、でも渡せずにいた、限られた時間で、自分が消えたあとも指輪を渡すことで、凛の人生を縛ってしまうと思ったらしい、もし、俺の二十歳の誕生日に凛を支える男が側に居なかったら、この指輪を渡して、凛を支えてやってくれと頼まれた」
「颯」
「凛、左手出して、俺が親父の出来なかった事するから」
私は左手を差し出した。
祐に颯のお墓参りに誘われた。
「凛、早く」
「祐、待って」
「颯、今日は祐の二十歳の誕生日よ、約束果たしたよ、ほら、見て、好青年に成長したでしょ?」
「親父、これから親父に頼まれた事するから」
「祐、颯に何を頼まれたの?」
祐はバッグから小さな包みを出した。
「凛、これ親父から」
「えっ?颯から、開けていい」
私は包みを開けた。
中に入っていたのは指輪だった。
「親父は凛と一緒に暮らし始めた時、この指輪を買ったんだって、でも渡せずにいた、限られた時間で、自分が消えたあとも指輪を渡すことで、凛の人生を縛ってしまうと思ったらしい、もし、俺の二十歳の誕生日に凛を支える男が側に居なかったら、この指輪を渡して、凛を支えてやってくれと頼まれた」
「颯」
「凛、左手出して、俺が親父の出来なかった事するから」
私は左手を差し出した。