どうすれば良いの？

花音
「彼氏さんはコーヒー農園で働くのが夢で、社内試験を頑張っててスペイン語まで習ってるのね？

試験に合格して、南米の配属先が決まったら配属先へは莉子ちゃんを妻として、連れて行きたい……
で？　莉子ちゃんは何が引っかかるの？」

莉子
「航平さんは、私の夢もわかってるはずなのに…
自分の都合だけだし…
私は調香師とか就職とかいろんな事を諦めなきゃいけないのかなぁ…」

花音
「莉子ちゃんの彼氏は何歳年上だっけ？」

莉子
「7歳です。」

花音
「じゃあ、27？　28？だよね。
男の人のその年齢だと…
仕事的にも自信持つものがあれば、結婚したい年齢かなぁ〜。
彼氏の年齢なら普通の事だと思うよ？……
莉子ちゃんとのタイミングが合わないみたいだね」


莉子
「そうですね〜。」

花音
「莉子ちゃんはまだ学生だし、夢の途中だしね〜」

莉子
「……。　花音さん。ありがとうございます。
少し落ち着きました。
航平さんの試験が合格した訳じゃないし…良く考えてみます。」

花音
「うん。　少しはお役に立てたかな？　ハハハ。
じゃあ今日は、ゆっくり休んでね。
また明日、学校で会おう！」

莉子
「はい。おやすみなさい」　ピッ！

そりゃあ、長い片思いからお付き合いできた航平さんと結婚したいよ！
でも、社会人にもなってない私…
言葉も通じない南米の国…

どうしよう…。

航平さんの奥さんになれるの？
結婚を決めた女性たちは何を基準に結婚したの？
ハァ〜 寝よ。　
そうだ！何も考えずに寝よ！