どうすれば良いの?

「あと、結婚の事だけど…
今、加瀬さんはまだ若いし、夢を叶える為に努力している途中よね。
人生の先輩からのアドバイスになるかわからないけど…
結婚はタイミングって本当よ!
幸運の女神は前髪しかないって 言うじゃない?
別れた後で、「やっぱり」と振り向いて捕まえようとしても女神の後ろ髪はないから逃してしまうの…

お互いを思い合って、向上していける相手なのか彼が夫としてイメージできるか?

私はね、ハハハ。
彼が病気とかで寝たきりになったりした時、シモのお世話できるかな?で、決めちゃった〜 ハハハ。」

莉子
「病気…」


「そうよ、長い人生いろんな事があるでしょう?
それにね、調香師は妊娠してつわりがあると休まなきゃいけなかったりするわね〜
夫と家族として支えてあったり、私のように調香師ではないけど《香り》のお仕事で働く事だって出来る。
私はね、フランスで調香師として働いたけど、調香師の仕事はいつでも再開出来る。
でもね〜 "林さんの奥さん" はプロポーズを断ったら無かった訳だし〜
子供たちも生まれてないのよ。

私は、主人との未来が明るくなる方を選んだのよ!
ふふふ。
今でも、フランス時代の同僚で結婚せずにいる人もたくさんいるわ。
でも、私はね〜
私が考えていた女性として輝く生き方を選んだの。
私は、ママとして忙しいけどとても幸せよ!」

莉子
「ありがとうございます。
心のモヤモヤが晴れた気がします。
資格試験も頑張ります。ありがとうございました。林先生。」


「どういたしまして。何か私でお役に立てるなら、いつでも相談に乗るからね!」

莉子
「はい。ありがとうございました。」
< 109 / 410 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop