どうすれば良いの?
ママも地元に帰り、花音さんちでお世話になっている莉子。

今日から学校へ松葉杖で行く。

電車でも花音さんが付き添ってくれるので安心だ。

クラスでは、みんなが寄って来て、
「加瀬サン! 大丈夫?
交通事故だったんだって?
困った事があれば、手伝うからね〜」 っと声を掛けてくれた。

莉子
「ありがとう。困った時は助けてね!」

クラスのみんなも温かい…
今日は、学校が終わったら病院だ。

病院へは海斗さんの車で、花音さんと3人で行く予定。

学校が終わり、外に路駐の車の前で海斗さんが待っていてくれ、病院へ…

順調に回復している。

3人で花音さんちで、夕飯を食べる。
凌さんからは、ほとんど毎日電話かメールがくる。

凌さんからの電話が入ったので、部屋を移動した。
今日は病院に行って順調に回復してる事を伝えた。


「良かった〜! 仕事で莉子の近くにいないのがもどかしいなぁ〜、
でもさ! 夏休みはパリに来いよな!」

莉子
「うん! 絶対に行く!」


「あ、ゴメン。スタッフが呼んでるから行くな! また電話するから!」

莉子
「うん! お仕事頑張ってね! じゃあね!」

比べてはいけないと思っていても、
やっぱり、航平さんより凌さんの方が《好き》の想いが強いと感じる。

それに、自然と何でも話せる…

航平さんと付き合ってた時は、お互いが我慢したり、無理したりしてたんだと今ならわかる……

凌さんが、途中で私を諦めないでいてくれた事に心の底から感謝だなぁと、莉子はいつも思っていた。
< 216 / 410 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop