どうすれば良いの?
莉子
「あの〜、古賀さんは店長試験に合格して仙台へ転勤になりましたけど、転勤は全国的にあるんですか?」

航平
「ああ、今回合格したのは東日本の転勤のみかな。
俺さ、どんどん社内の試験受けるつもりなんだわ。
給料も上がるし、目標があるんだ。
加瀬さんは、国立大学の理系志望なんだよね。
将来の夢は?」

莉子
「私は… 恥ずかしいんですが……
調香師を目指してます。 
香水を作る人になりたいんですけど、難しいので化粧品メーカーの研究所とか洗剤なんかの香の研究所とかに就職できたら良いんですけどね〜」

航平
「調香師!! 初めて聞いたわ〜
やっぱり、海外のブランドの香水を作りたいの?」

莉子
「はい! 外国語が苦手なんですよ。
だから、大学に入ってもう勉強しなきゃです。」

航平
「大学に入らないと調香師になれないの?」

莉子
「専門学校もあるんですけど… 東京なので…」

航平
「東京だと学費の他に生活費が高いもんなぁ〜」

莉子
「はい。 だから地元の国立大学の理系志望にしてるんですが…」

航平
「そうかぁ。夢が叶うようにお互い勉強頑張ろう。 
あのさ、言い訳になっちゃうけど、遠距離恋愛になるし、加瀬さんには勉強頑張って大学に合格して欲しいし、
俺も試験勉強するから、あんまり頻繁に会えないと思うんだけど、本当に大丈夫?」

莉子
「あの〜 私にとっては、その〜……
古賀さんが初めての彼なので、普通の恋人の付き合い方がわからないんで、
私と古賀さんのペースで進んではダメですか?」


航平
「は! 俺が加瀬さんの初カレなの?
マジかぁ…… わかった。俺も出来るだけ地元へ帰るようにするけど、仕事柄、恋人イベントもしてあげられないかもだよ?」

莉子
「はい。それは、わかります。」

航平
「俺の仕事に理解してくれて ありがとう。
俺たちのペースで進んでこうな!」

莉子
「はい。」

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