キミだけは推さない、!( º言º)


想定していなかったわけじゃ、ない。

あれほどの有名人と急接近したわたしをマークする人が一人も現れないわけないって。


どこかで不安があった。


だけどまさか

こんないきなり、身近なところで……


「たしかに……わたしですが。ナナセって人のことは。知りません」


望遠レンズで遠くから撮影されたものだろうか。

だったら、どの部屋に入ったかまでは、把握されていない可能性がある。


「本当に?」

「そこは、パパの知人が住んでいて。お世話になっているんです」

< 110 / 248 >

この作品をシェア

pagetop