キミだけは推さない、!( º言º)


物わかりのいい金髪だな。

なんていうか、チャラそうなのに大人。


「俄然キョーミわいちゃった♡」

「え?」

「僕のライブ。みに来なよ」

「……あなたの?」

「チケット用意したげるから。オトモダチの分も」


――――なんだこの展開。


「さいっこー!」


ライブ会場から出た亜依は、それはそれはテンションが高かった。


「ナオキくん、超良かったし」


ナオキくんは、亜依の本日の推し。


「トウヤ様にはチケットもらえちゃうし」


様って呼んでるし。


「フツウ、ありえないよー? 買わずに本人から招待されるなんて」

「そっか」

「だから反応薄すぎだって~!」


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