キミだけは推さない、!( º言º)





「具合よくなったの? 伊森さん」


教室に戻る途中、廊下でサワくんと鉢合わせした。


ここは用事でもなければ2年は通らない通路なのに。


「聞いたよ。保健室で休んでたんだってね」


心配して様子を見に来てくれたの?


「も、もう平気。回復した!」

「それなら良かった」


うう。罪悪感ハンパない。


制服乱れてないよね?


ナナセのやつ

わたしのこと好き放題しやがって。


ほだされるわたしもどうかしているが。


「……伊森さん」

「え?」

「いや」


サワくんが、目をそらす。


戸惑っているように見えるけど……なぜ。


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