キミだけは推さない、!( º言º)



詮索されたら大変なことになる。


見つかったのがサワくんで良かった……


「どうして隠す必要が?」


――――!


「ごめん。困らせるつもりなかった」

「……ううん」


わたし、まちがえた?

隠したら余計にヘンだったかも。


「あのさ。悩んでることがあるなら。僕で良かったら、聞くよ」

「だ、大丈夫」

「本当に?」


優しいな、サワくん。

たいして親しくもないクラスメイトに寄り添うなんて。


「おいお前」


げっ。


「人の女。口説いてんじゃねーよ」


ナナセ……!?


「バカ……っ、いつまであんた」

「伊森さんの様子がおかしいのは。君のせいじゃないのか」


サワくん?


「お前に関係ねえよ」

「さっき会ったときとは、ずいぶん態度が違うみたいだけど。それが君の本性なのだとしたら、伊森さんが心配だ」

「はあ?」

< 216 / 248 >

この作品をシェア

pagetop