キミだけは推さない、!( º言º)



ナナセがSNSをやたらとすすめてくる。


「おい、アキラ。インスタくらいしろよ」

「めんどくさい」

「お前それでもJKか」

「必要性感じないし」

「俺の投稿見れるだろうが。ストーリーは時間たつと消えちまうんだぞ!?」

「うーん」

「お前だって写真のせて『いいね』もらってみてぇだろ?」

「んー……」

「まあな。庶民は俺と違って平々凡々な写真しかねーから。周囲の反応も、さぞ薄くて退屈かもな」


カメラロールを開いてみる。

最近、どんな写真撮ってたっけ。


あ、ナナセの家でのクリスマスパーティーのときのだ。


豪華な食事とケーキ。


ナナセと見た東京上空からの夜景。

バラの花束100本。

ホテルのスイートルーム。


……ナナセの寝顔。


「燃えてしまう」

「は?」


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