キミだけは推さない、!( º言º)


フッと歪んで笑うとナナセが接近してくる。


この、性悪男……!


「来ないで。汗くさい!」

「くさくねーわ」

「さっさとシャワー浴びてきなよ」

「顔赤くね?」

「こ、これは……」


シャツを脱いだナナセのカラダが思ったよりずっと男らしくてビックリしてるだけ。


「アキラちゃん? 誰と話してるの?」


物音に気づいたママさんが寝室からやってくる。

助かった。


――――グイッ


「っ!?」


腕を引かれ、ソファの影に隠れる。


「なにして……」

「黙ってろ」


ママさんに会いたくないの?


「気のせい……かしら。電気がつけっぱなしね」


だとしても、こんなの――


「消しておかなくちゃ」

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