とある先輩の、歪んだ狂愛。




「…そこ、私の席」


「あぁごめんね?とっくに死んだと思ってたからさぁ」



クラスカーストというくだらない層のトップに君臨している男女軍。

わたしの机の上にどっかり座って、短いスカートから太腿を見せびらかして。


大方、今朝のご丁寧なお手紙をくれたのはこの中の誰かだろう。


“リセットボタンどこ?”なんて。


そんなのわたしが聞きたい。
そんなのがあったらとっくに押してる。

冷淡ロボットなんか今すぐにでもやめてるでしょ。



『冬生まれなのに涼夏?変なのー!』



たぶんそれがきっかけ。


小学校3年生までは普通に生活できてた。

難しい漢字を習うようになって覚えていって、そうしたある日。

ずっと仲が良かった女の子の何気ない一言。


それが今のわたしを作ってくれた。



「ねぇ、あんたがいるとテンション下がるからさ、トイレで食べてくれる?」


「きゃははははっ!便所飯!きったねぇ~」



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