ガラクタの世界
たかが入学式。
友達なんていらない…
あいつに会うまでは、ずっとそう思っていた。あいつに会うまでは心がずっと闇だった。


四月一日
今日のお母さんは、いつもよりはりきっていたなぜなら、今日は私の晴れの入学式なのだ。だが、わたしはいつもと変わらなかった。
ボーと支度して、ボーと歩いて。
私の入学式なのに、一番はりきっているのはお母さんだ。

ヨボヨボ歩いている私に母さんは言った。

「亜紀、今日はあんたの晴れ舞台でもあり、お母さんの晴れ舞台でもあるんだからね。もっとシャキッとしなさいよ!」

「はいはぃ。」

(たかが入学式じゃん)
「なんか言った?」

「別になにも。」


数分後


学校は見るからにきれいで清潔感があった。だが私にどうでもよかった。
お母さんは見事に感動している。




そんな感じで私の晴れ舞台?は終わった。

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