最強姫VSよわよわ王子〜絶対にお前と結婚する!〜
 さて、この学校の特殊すぎる事情を今書いている携帯小説のような話の中にどうやって入れ込もうか。やっぱり、説明大変だし入れないでいっか。

 なんて思ってたら机の上に手がバンと音を立てて置かれて僕は文字通りひっくり返った。

「うえ!?」
「蒼、そろそろ行くよ」
「えっ、湊人、なんで?」
「次体育」
「うえええ!? っていうか雅ちゃんは?」
「もう女子更衣室に行った」
「そっかあ。一緒に行きたかったなあ」
「女子更衣室に?」
「違う! 雅ちゃんの隣!」

 ロッカーに置いていた体育着を取り出してのんびり湊人の後ろを歩く。

 初めて会ったときには僕の雅ちゃん好きにドン引きしていた湊人も(失礼しちゃう!)今ではいつものジョークと受け取って軽く流すように進化した。

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