【完結】打算まみれの恋


「性格とか、好きだって言ってもらったことはないんですか」
「えぇわかんない……抱いてさよならが多いし性格わかるまで一緒になんて居ないよ。カレカノごっこはするけど、飽きちゃったし。緋奈さんくらいだよこんな一緒にいるの」

 その言葉を聞いて、何にも言えなくなった。

 もしかしたら滝永さんは誰かを利用して消費する間に、消費され続けていた人なのかもしれない。デザイナーという仕事で大成しているようだし、話をしていても性的なことを抜きにすれば頭の回転が早いように思う。そうじゃなければあんなにぺらぺら話なんてできないし。

 でも、今まで滝永さんと出会った人たちは、その容姿に囚われていってしまったんだろう。姉の周りにいた人間のように。姉はその心の傷を暴力に変換していった。けれど彼は自分も同じように利用する形で感情を変えていったのかもしれない。

「私は、別に性的なことをしたから滝永さんを好きになるということはありませんよ」
「えぇぇなんで今そんなこと言うのぉ……俺のこときらいになったのぉ……」
「もう、今わりと好きですよ。あなたのことは」
 
 ズボンおろして脅そうとしてくるし、すぐ二言目には下品なこと言うし、全力で性に対してストレートだし。悪い点を言えばきりがない。嘘ついて近づいてきたし、常に犯罪まがいのことと、犯罪を繰り返してきた。
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