.*・゚ .゚・*.若頭の狂愛.*・゚ .゚・*.

彼の優しさ






久しぶりの生理がきて妊娠していなかったとホッとする






けど






痛みが激しくて痛すぎてお腹を抱え込む







今は夜中の1時






彼は朝になっても帰っては来ない







痛くて取り敢えずいつもなら薬を飲むけどそんなものはない…






トイレから出てキッチンで行くとコップに水を入れて飲み込む







前にも何度かこんなふうに痛くなったけど薬でなんとかなったのに…







体から寒いのに汗が止まらなくなる






もう無理だと汗だくのまま床に倒れ込む






痛い…






寝たいけど、痛くて眠れない





トイレに何度もいっては帰ってきて床に横になるの繰り返し






少しするとまだ落ち着いてきてベッドに近づくとその時めまいがして足をくじいてその場に倒れ込む






痛い…頭も痛い…ここまで痛くて調子が悪いのは初めて…






もう疲労で力が出なくてそのまま座ったまま壁に体を預けて痛みが引いた今だと思い目を瞑る







おい!





おい!






起きろ…







うっすら目を開けると彼が私の肩を押さえて何か言っている







「とわ?」






「そうだ…お前調子悪いなら連絡してこい」







心配そうに私を抱えると彼から借りていたズボンが血で染まっている






「ごめんなさい…」






彼は眉間に皺を寄せる






「怒んないから謝んなよ」







彼はベットの上にタオルをしくと私を載せる





「ちょっと待ってろ」






私のおでこに冷えピタを貼る







なんで…






「お前…熱もあんだよ…さっきはいきなり怒鳴って悪かった…お前電子機器も持ってないのに連絡なんて無理だよな」






男が私の髪の毛を優しく撫でる







少しすると1度離れて白湯を彼が持ってくると上半身を起こされて





彼もベッドに座ると後ろに座り後ろから抱きしめられた姿勢で支えられる





少しだけ触れた彼のもとが居心地が良くて抵抗するのを忘れる






コップを私の口元へ持ってくると私をまた支える






お腹がポカポカして来る







痛みが和らいできて気持ちも楽になる






彼は私が目を瞑ってから眠りにつくまでずっと傍でいてくれる






なんだかいつからか分からないがこの心地良さがなくならなければいいと思う






そのまま深い眠りにつく






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