【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
 思い詰めるほどキャロルを傷つけてしまった。
 後悔するレオンは、次の文に目を疑った。

『……かくなる上は、この命に替えてお詫びとさせていただきます。ごきげんよう、レオン様。お元気で』

「大変だ」

 立ち上がったレオンは、手紙を握りしめてキャロルの寝室へ向かった。

 先ほど、窓から顔を出したキャロルは元気そうだったが、手紙の内容からすると、レオンが薔薇を届けたことで思い切ってもふしぎではない。

 足音を立てて階段を駆けのぼり、息を切らしながら廊下を走り、扉を開け放つ。

「キャロル!」

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