【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
「ここはキャロルの部屋なんだよ。別の人間が王太子妃になるときは改装するのだから心配しなくていい。お茶の支度をととのえさせているから、座って?」
「はい……」

 不本意に思いながらもソファに座る。
 窓を背にした一人掛けの椅子にレオンが座ると、ほどなくしてお盆を持った若い侍女達が入室してきた。

 運ばれてくるのは、ティーポットやカップ。他には、クリームをのせたケーキに、焼きたてのタルトタタン、クッキーにチョコレートなどなどなど、どれもキャロルが大好きなお菓子ばかりだった。

< 28 / 367 >

この作品をシェア

pagetop