【コミカライズ】結婚前日に「好き」と言った回数が見えるようになったので、王太子妃にはなりません!
 わくわくしている間に行列は進み、キャロルが注文する番になった。
 立てかけられていたメニューを見ると、だいぶ品数が多い。

「一番お安いのはプレーンクレープですのね。果物たくさんのフルーツミックスやストロベリーホイップは甘くて美味しそうですし、ハムチーズやキューカンバーサラダは朝食にぴったりですわ。どうしましょう、迷ってしまいますわ」
「キャロルが食べたいのはその五品?」
「はい。申し訳ありませんが、もう少し待ってくださいませ。一つに絞って――?」
 
 今、名前を呼ばれたような。
 顔を上げたキャロルは、真横に立っていた人物に目を丸くした。

「レオン様」
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