今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。
「今すぐはちょっとな、ここ学校だし」


なぜか、照れ臭そうに人差し指で頬をかく彼。


「学校だと話しにくいこと?」


「うん、まあそうだな」


「じゃあ今日家に帰ったら話す?」


「いや……こっちにもタイミングとかいろいろあるから」


ちょっと困ったように眉を下げる。


そんな顔を見たらますます気になっちゃうよ。


「でも……」


「ちゃんと話すから、そんなに心配すんな。
それより、もうすぐ次の授業始まるぞ」


時計を見たら、もうすぐ休み時間が終わりそうで焦った。


「あ、職員室行かなきゃいけないの忘れてた」


「そっか、じゃあ俺もついていくよ」


強引に背中を押されて職員室の方へ一緒に歩いていく。


兄はなんだかこの話をこれ以上したくないみたいだ。


でも、いつかちゃんと話すって言ってくれたし彼の言うタイミングを待った方がいいいのかな。


そう思って、これ以上はしつこく尋ねることはしなかった。


だけど、その後も気になってずっと頭から離れなかったんだ。


一体、兄は何を私に隠しているのかなって。
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