【完】王子様系男子の哉斗くんは、毎日会いに来る。



 想像しただけで恥ずかしいんですが……っ。

 私は顔の前で手を振って拒否する。


『それは残念。じゃあ美央ちゃんのお膝貸して』


 えっ……? そう思った時には遅くて。

 哉斗くんの頭は私のお膝に乗っている。いつもとは違って上から見上げられている。下を見ると、目が合って照れてしまった。

 しばらく、外を見ていると脇腹を指でトントンと突かれた。


『こっち見てよ。可愛い顔見せて』

『哉斗くんからかわないでくださいっ』

『からかってないよ、美央ちゃんが1番可愛いよ。世界一かわいい』




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