悪魔が気に入るお飾り人形!
レイさんが急いで行ってしまい、私はまた一人になった。

(力なんて無い…私なんかつまらない人間だから、レイさんを癒せるはずない……これでいいの……それなのに、すごく悲しい……)

窓の外から差し込む光はとっくに落ち、私はこの家に来て初めて、一人きりの夜を迎えた。

(いつも夕方にはいてくれたのに、私を心配してクォーツさんのところに行っちゃった……もう私、レイさんに謝ることも……)

そう思ったとき、いきなり強くドアが開かれた。

レイさんが帰ってきたのかと思ったけど、そうじゃなかった。
なんだか気品のある、怖そうな若い男の人。
靴も脱がずに家に入ってきた。

「あ…あの……」

「ヤツが人間になりたいと言っていた理由は、人間の娘か。」

「え……」

「…。」

その人は燃えるような赤い目で私を睨みつけた。

「何だこの娘は。魂が普通より若干薄いようだな。…この娘を私の人形にしてしまえば、奴も人間になるなど馬鹿なことは言わなくなるだろう。」

「や……」

近寄って来るその人が怖くて身体がこわばる。お父さんに怒られた時よりも、もっとずっと怖かった。

「人形に服など必要ない。あとは喪失感を与えれば、簡単に魂は抜き取れる。」

「や……お願…です……止めて…下さい……」

その人が私の服に手をかけると、レイさんがくれた服はボロボロと崩れていった。

「や……!」

「私は下等な人間の小娘になど興味は無い、黙れ。」

「!!」
(喋れない……!)

口が利けなくなり、そのうえ私の身体は黒い霧に包まれて身体も動かせなくなった。
支えを失った私の身体は、そのまま床に叩きつけられ、その人は躊躇なく、私の奥に自分のものを突き入れた。

「!!」
(痛い…!!レイさんと初めてのときもこんなに痛くなかった……触られたくない…レイさん以外の人に…!!)

「…人間の身体も似たようなものか。『動物』共と同等なくせにな。」

無表情のまま、何度も私の奥を突き上げ続ける。

「!!」

「あとは、壊すまで痛めつければ良いだろう。」

(やだ…痛いよ…レイさん…助けて…!!)

「せっかくだ。もっと締めつけろ!」

「!!」
(やああ!!)

身体が繋がったまま、千切れるかと思うほど強く胸の先を引っ張られた。反対の手で動かない身体を強く床に押し付けられ、息が出来なくなった。

(苦しい……!)

「良くなってきたな。だがすぐに反応がないのでは、性玩具には使えそうもない。」

(苦しいよ…痛いよ…人形だったら…痛くないの…?)

私の心はどんどん虚無に支配されていった。

(レイさん…私を人形にしたいって言ってた…。この人も私を、簡単に人形に出来る、って…。なら…レイさんのために…このまま……)

「早くも魂と感情の結びが薄れてきたようだ。…人形のような、感情を表すことの無いこの表情…。…これならば、すぐにでも…」
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