魔法の恋の行方・魔女の媚薬(シリーズ3 グリセラとリーディアン)
<狩猟の館・応接室・14時30分>

イーディスは、皇帝のいる応接室の扉をノックした。

扉を開けると軽く礼をして、
お茶を飲んでいる皇帝に声をかけた。

「皇帝陛下、当主のご気分がすぐれないので、本日はこれで失礼いたします」

皇帝が窓の外を見ると、
玄関に付けられている馬車に、
グランビアの当主が乗り込もうとしている所だった。

そのそばに、大きな黒い犬が座っている。
「ああ、お大事にと伝えてくれ」

皇帝は、馬車に犬も乗り込んだのに気が付いた。
「あの犬は・・?」
「皇帝陛下、犬ではございません。オオカミです。当主の護衛ですので」
イーディスは深く礼をすると、
部屋から退出した。

イーディスは、玄関のそばに控えている側近に言った。

「リーディアン殿は結婚式の準備ですぐにお帰りになると・・・
伝言されたので皇帝陛下にお伝えください」
そして馬車に乗り込んだ。

狩猟の館の雑木林が、
風で強くしなるように揺れ始め、
馬車が走り出した。

窓から皇帝が、その様子を見て言った。
「風が強くなってきたな。
我々も引き上げよう」

その後、
グスタフ皇国では、リーディアン・レジアが失踪したという
うわさが流れた。

が、
誰もその真相は、わからなかった。

                            おわり
< 35 / 35 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ヘンタイ魔術師は恋愛攻略法に悩む
金寿/著

総文字数/41,396

ファンタジー83ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
魔法陣鑑定士・リアララは魔術師である。 父親は稀代の魔術師で名門貴族の出身 母親はその使用人であるニンゲン 交雑種として生まれたリアララは、魔力が少ないが、 魔術師として細々と仕事をしていた。 彼の仕事は、魔力を生み出す魔法陣を鑑定、修復すること。 そこに、A国の王が自ら仕事の依頼に来た。 その依頼とは・・・ 王女の魔法陣鑑定と修復 王女は生まれてこの方、魔力の発現がなく、ニンゲンと同じだ そして、国王はその原因として、 赤ん坊の時に、リアララの父親が魔法陣を破壊したからだと言う。 そういわれて、リアララはしかたなくその仕事を引き受けるが・・・ 当事者の王女は、一筋縄でいかない相手だった。
魔族@純愛#格差&恋愛物語
金寿/著

総文字数/30,515

恋愛(ラブコメ)57ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
サキュバスのイリスは 自分のランジェリーショップの商品に フェアリー神殿の 特別な絹を使いたいと考えていた。 そこで神殿の責任者、 神官のシオン・シスルに交渉しようとするが あえなく拒否・撃沈・プライドがズタボロになる。 しかしイリスは、魔族の意地にかけて 再度、突撃交渉に挑む が、その短気と方向音痴のせいで とんでもないトラブルに巻き込まれ・・・ 恋愛肉食女子のイリスと、草食イケオジ神官シオンとの 超年の差・格差恋愛のお話 ご注意 このお話は以前投稿した 「サキュバスの年の差@純愛物語・イリスとシオン」の 改訂版になりますが、内容を大きく改稿しておりますので、改めて読んでいただけるとうれしいです。
表紙を見る 表紙を閉じる
魔女の国・グランビア家の娘・クラリスは 植物の好きな、ちょっと変わり者の女の子 各国の未成年者が集まる交流会に、出席することになったのだが 使い魔を連れて行かねばならない。 その使い魔として選ばれたのは、男の使い魔のイーディスだが クラリスのいう事を聞かないし、バカにする始末。 交流会の主催国・グスタフ皇国のアンバーは超真面目な王子様。 しかも、その使い魔は美人エルフのミエル。 イーディスはミエルに一目ぼれしてしまい、ミエルを自由にするために あちこちで、トラブル、アクシデントが続くが・・・

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop