永遠に咲け
咲愛は艶麗
「咲愛、おはよ」
「ん…おはよう……お兄様、重い…」
最近よく咲愛が起きると、永久が上に覆い被さるように乗って寝ていることが多い。
もちろんずっと覆い被さってるわけではなく、いつも先に永久が起きるので、その時に咲愛の上に乗るのだ。

「フフ…ごめんね……
なんか、安心するんだ。こうしてると……
でも、完全に体重をかけてるわけじゃないよ!
そんなことしたら、ほんとに咲愛潰れるしね(笑)」
そう言って咲愛から下り、隣に横になった。

「咲愛、朝から可愛い…」
チュッチュッと、額と瞼にキスをした。
「フフ…くすぐったい……
私も、したい……」
そう言って、永久の瞼にキスをした。
「もっとして?咲愛…」
「うん…」
咲愛は永久の上に乗り、額や頬にキスを落とした。
「フフ…気持ちいい……」
「ほんと…?」
「うん…もっとして?」
「うん……ん…お兄様、重くない?」
「全然…!!むしろ軽いな…咲愛。
それより…もっとして?」
「どうしたの?お兄様、朝から甘えんぼさん?」
「今日…仕事で帰るの夜中なんだ……
だから今、触れ合わないと」
「そう…なんだ……」
「咲愛…寂しい?」
「………ううん、大丈夫だよ!」
永久を安心させるように、微笑んだ。

「そう…?俺は、寂しい……
ずっとこうして触れ合ってたい…」
永久は咲愛を下から抱き締めた。
「お兄様……
嘘…ほんとは、寂しいよ…?」
永久の胸に耳を当てた、咲愛。
永久の心臓の音が、咲愛を安心させる。
咲愛が贈ったネックレスに触れた。

「私のお兄様への愛はずっと生き続けるよ」
「うん…」
二人はしばらく、抱き締め合っていた。
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