ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
里紗先輩と一緒に登校するのは初めてのこと。

そのせいなのか、同じく登校している他の生徒が、ちらちらと私たちを見ているような気がする。



「里紗先輩の人気ぶりは相変わらずですね」

「は?」



そういうと、里紗先輩は思い切り顔をしかめた。

私、変なこと言ったかな?


そう思っていると、里紗先輩はため息をつく。



「芽衣が可愛いから噂されているのよ」

「えっ。それはないですって!」

「じゃあ、耳を澄ましてみなさいよ」



半信半疑。

里紗先輩の言う通り、耳を澄ましてみる私。

男子生徒の声が耳に入った。



「天海さんの隣、歩いている子、誰⁉」

「可愛いすぎねぇ?」

「見たことないよなぁ」



……確かに。

わたしのことを話しているみたい。


だけど。
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