私の…手…! プロポーズは大好きな花に囲まれて。



☆☆☆☆☆


 「さて、さて、仕事!仕事!」

「葵ちゃん、あ、お、い、ちゃん」

大きな声のさとこさんに振り向いた!


いつまで外を眺めているの?なんて言われて、え……


 眺めてなんて。


「宝木さんが恋しい。」


    な、な、な、…



「いい加減に、自分の気持ちに正直になりなさいよ……」



  寂しそうな顔して外を見てたわよ。


   ち、ち、ち、違います。


 「元彼が忘れられないの?」


「もう、とっくに忘れてます」



「だったら宝木さんを好きな気持ち大切にしたら。」
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