捨てられママでしたが、天才外科医に独占欲全開で溺愛されています
私の両親は離婚しており母はもう別の家庭がある為私とは疎遠になっている。
父は再婚こそしていないが同棲しているパートナーがいる。

両親ともに私のことを気にかける余裕なんてなくて忘れ去られているため妊娠の報告はしなかった。

友達の真帆にだけは全てを伝えた。
真帆は小さな頃からの幼馴染。
両親が中学の時に離婚し、私は父に引き取られた為引っ越すことなく過ごすことが出来た。

でも父に引き取られた為食事がままならない。
買ったものも多かった。
それを心配した真帆のお母さんが時折声をかけてくれ夕食を食べさせてもらっていた。

私は「おばちゃん」と呼び、父には言えない生理のこととかを相談したりしていた。

真帆は姉妹とも、親友とも言えるようななんでも話せる関係だった。

今は私も真帆も家を出てしまっているが2人のマンションは同じ駅なのでいつでも会える距離に住んでいる。

真帆に妊娠のことを告げるととても驚いていた。

昌也に伝えるべきだとも言っていた。

でもさ、そもそもスマホが使われていないんだよ…連絡も来ないし、これって捨てられたってことだよね?

真帆にそう伝えると何も言えなくなっていた。

「ねぇ、真帆。私ね、昌也の子供を産みたいの。私1人で育てていくけど昌也の子供だから大切にしていけるよ。エコーを見たら愛おしかったの。」

「そっか…。私はいつでも千佳の味方だから千佳が思うようにしたらいいよ。千佳の子だから私もたくさん可愛がるからね!」

「うん。ありがとう、真帆。」


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