JOKER -東京の片隅で愛を探して-
「ねぇ。迅はさ、愛ってなんだと思う?」
ふと思い、尋ねてみた。
「愛?」
「そう」
「……love」
「英語にしただけじゃん!」
迅のボケた回答に、笑わずにはいられなかった。
「……そういうお前はさ、どうなの」
「……私?私はね、今までずっと愛されたいって求めてばっかりだったの。愛が欲しかった。だけどね、迅に出逢って気付いた」
「……俺?」
彼は、笑ってみせた。