君と旅の途中











































「……都生? どうかした?」













「っ……」











































『都生』


























その二言を聞いただけでも、目じりが熱を持ったのがわかって、慌てて顔をそらす。






















































俺は……こんなにも穂希に、名前を呼んでほしかったんだな。





















たった二言が、こんなんも心を揺さぶるなんて、知らなかった。





























































俺は唇を噛み、……顔を上げて微笑んだ。





























< 104 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop