周王 龍巳を怒らせるな
ひとつになろうね
付き合いだして、一ヶ月が経った。

【今日は早く終われるから、18時には迎えに行けるよ!】
【たっちゃん、お仕事お疲れ様☆
嬉しい!じゃあ、準備して待ってるね!】

仕事が終わって急いで帰り、買ったばかりのワンピースに着替えた。
今日は金曜日で、龍巳のマンションに泊まりだ。
平日は龍巳が忙しくあまり会えないので、週末に毎週泊まっている、穂華。

今日で四回目の泊まりの日。
その間一度も、キス以上は手を出さない龍巳。

「だったら、自分から抱いてって言わなきゃ!
ずっと待たせてるんでしょ?」
と希里に言われ、一緒にワンピースを買いに行ったのだった。

「もう少しで時間だ!
早く来ないかなぁ~」

ピンポーン━━━━━━
「はぁい!」
ドアを開けると、優しく微笑んだ龍巳がいた。
「穂ちゃん、お待た━━━━━!!」
「たっちゃん、お仕事お疲れ様!」
「穂ちゃん…可愛い~」
突然、抱き締められた穂華。

「え?え?」
「どうしたの?そのワンピース。
スッゴい、可愛い…」
身体を離した龍巳が、穂華の全身をジッと見つめていた。
「ほんと?良かった!今日の為に選んだんだぁ」
「可愛い…このまま、襲っちゃおうかな~
……なんて(笑)」
「━━━━━!!」
「あ、ごめんね!
嫌だよね、そんなこと……
ごめんね!もう、言わないから!」

「いいよ」
「え?」

「いいよ!私、たっちゃんと愛し合いたい!!」
まっすぐ見上げて言った、穂華だった。
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