ホラー短編集
蜃気楼
両手で水をすくって飲みほした。


喉が渇き過ぎてヒリヒリと痛むのを感じる。


更に水をすくい、それを飲む。


ほんの一瞬の潤いののち、また喉はカラカラに乾く。


もう一度……と、水に手を入れた瞬間口の中でジャリッと砂を噛むような感覚がした。


気が付いたと同時にあたしはそのまま倒れ込んだ。


灼熱の、砂漠の中で。





END
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