毒吐き幼なじみはときどき甘い。
走って家まで帰って、ベッドの上で枕に顔を埋めた。
窓の鍵も閉めて、カーテンも閉めた。
……やっぱり違うんだ。
昴くんと私じゃ、考え方が全然違う。
『合わない』って、言葉にされなくてもわかってしまう。
ずっと隣で、一緒に成長してきたと思ってたのに
いつの間にこんなにも、深い溝になってしまってたんだろう。
「うぅ…っ…」
もう交わることなんてないのかなって思ったら、ひどく胸が痛んだ。