毒吐き幼なじみはときどき甘い。
「……昴くんって、昔からカッコつかないね」
「…うるさい」
「でも、そういうところも好きだよ」
きゅっ、と手を握ると
昴くんが不服そうに唇を尖らせた。
「……千花は
俺のことナメすぎ」
「え?なめてないよ」
「バカにしてる。
いつまでも子ども扱いすんな」
「してな……ん」
してないって言い終わる前に
昴くんの唇によって口を塞がれた。
「……え…」
「……俺だって男だからな」
『油断してっとまたするぞ』って言う昴くんに