毒吐き幼なじみはときどき甘い。



「思ってないよ。
不釣り合いなの、わかってるし」



「身の程をわきまえてるみたいでよかった。
おまえはあの時とは違って、今は全然かわいくねーからな。
おまえみたいなのが天の隣になんて、
並べるわけねーから」



「……」




誰が、雪森くんと仲良くなりたいって言ったよ。



なにも言ってないのに、ベラベラひとの悪口並べて。本当に失礼なやつ。




「はいはい」




昴くんの機嫌をうかがいながら話すのも面倒だったので、


テキトーに返事して、早歩きして昴くんを追い抜いた。








「……人の気も知らねーで…アホ女」





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