この夜、返品可能です。
「よ、宵くん、行っていいよ」
「は?」
「せふれのところ…、」
こんな自惚れたぽんこつ女のことは放っておいていいから。いや、むしろそうして欲しい。
めちゃくちゃ冷静になったら分かる。
キスしたら彼女って、わたしの思考やばすぎる。
合わせる顔がなくて、俯いて宵くんから少し距離をとる。「仁乃」と呼ばれたけれど、返事はしなかった。
宵くんってカッコイイしモテるし年上だし「せふれ」沢山いるし、簡単に手に入らなくて当然だよね。
大事なことを忘れていた。
わたしってホント馬鹿だ。