とろけるような、キスをして。



 ぬるりと入り込んできた舌が、歯列をなぞって口内を暴れ回る。


あまりの激しさに、膝に力が入らなくなってガクンと崩れ落ちそうになった。


 それを修斗さんは片手で支えると、そのまま何度もキスをしてきて。



「……このまま連れて帰りたい」



 ゆっくりと離れると、すぐに力強く抱きしめられた。


荒い呼吸を落ち着かせながら、その背中に縋り付くように腕を回す。


足がガクガクして、立っていられない。



「マジで可愛い。どうしよう、このままベッド直行したい」



 そう言って耳元や首筋にもキスを落とす。



「んっ……だ、め……だよ。大和さんのところ……行くんでしょ?」


「いやアイツよりも今はみゃーこ。みゃーこが誘惑してきたのが悪い。大好き。やばい」



 言うが早いか、修斗さんは家の鍵を後ろ手に閉めて、靴を脱いで私を横抱きにして家に入る。



「……みゃーこの部屋、行こ」



 三階に上がり、私の部屋に入る。


ほどよく暖房で温まった部屋は、コートの必要性など皆無だ。


 修斗さんは私をベッドに寝かせて、自分のコートと私が巻いたマフラーを脱いでベッドの下にそっと置く。


私の上に馬乗りになると、ベッドが軋む音を立てた。


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