冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
あれから1ヵ月半。
赤ちゃんは15週を過ぎ少し玲奈のお腹がふっくらしてきた気がする。

悪阻も治り食欲が出てきたようだ。
時折お母さんの差し入れを食べては喜んでいた。

切迫流産の危険は無くなってきたがこのまま東京に連れて行こうか悩むところだ。

「玲奈、あと1週間で退院していいと言うが…東京に戻るか?それとも…このままこっちで産むか?」

「東京に戻ります。私の家は響さんのところですもん。」

「そうか?俺も嬉しいよ。先生に確認してみよう。でも出産はここにするか?東京にするか?」

「初めてなので親元で産んでもいいですか?」

「もちろんだ。お父さんにもお母さんにも迷惑をおかけするが、でも喜ぶだろう。」

「はい!」

玲奈が迷わず東京に戻ってくれると言ってくれ俺はすこぶる嬉しかった。

先生からも今の時期の移動なら大丈夫だと許可をもらった。

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