冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
響さんとタンドリーチキンを焼き、サラダやスープを並べたところで白米がないことに気がついた。

あ…
ごはん…

「玲奈、パン残ってたしあれにしよっか。」

「ごめんなさーい。ご飯忘れてました。」

「いーじゃん、別にあるもの食べたらさ。」

なんかこういう言い方聞くと普通の男の人だわ、と思う。
本当に副社長?いや、未来の社長なの??

2人で作ったご飯はどれも美味しかった。

「玲奈、タンドリーチキン美味しいよ。意外と簡単なんだなぁ。びっくりしたよ。また作ろう。」

「はい!豆腐のサラダも美味しいですね〜。この組み合わせは知らなかったので新鮮です。クセになりそうです。」

「食べたときにまた食べたいなぁって思ったんだよ。」

「分かります。あと引きますね。スープも美味しい。ミネストローネですね!野菜たっぷりヘルシー。」

「簡単なものしか作れないからさ。刻んでぶちこむ!男料理だな。」

「美味しいです!」


もうすっかり響さんといる時間が負担でなく、楽しくさえなってきた。

順番にお風呂に入り、響さんは明日も休みだからとワインを出してきた。

2人でガラスを重ね、映画を見ながら飲んだ。

散歩に行き、さらにワインまで飲んでしまいウトウトしてしまった。

「寄りかかっていいよ」と言われ響さんの方に少し寄り掛からせてもらいながら映画を見ていたが私は半分まで見た記憶しかなく眠ってしまった。
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