シェアハウスの相手は推しで溺愛されました。  【完】

真希とはるの心配



「真希、おはよう。はるくんも。」
大学に行って、真希とはるくんに挨拶をした。

「おはようって、三玲どうしたの?
目の下にくまが、すごいよ。」

昨日、パーティのこと考え過ぎて寝れなかった。
いつもならすぐ、寝られるのに…。

「あのさ、今度、シェアハウスでパーティするんだけど、来てくれない?」

私はそう言って、翔太くんの作った女子力の高い、カラフルな招待状を渡した。

「なあ、これってシェアハウスの人、了承してくれてるのか?」

はるくんが、私の顔を見て、質問を投げかける。

このパーティー、実は翔太くんの方がノリノリなんだよね…。

「うん。
なんか、会いたいって言ってたよ。」

私がそう言うと、真希がいきなり私の肩を掴んで、

「そのシェアハウスの相手大丈夫?
三玲と距離近すぎない?」

「そうだよな、俺も思った。
普通、こんなに仲良くないと思うんだ。
だって、初めは赤の他人だったんだろ?
こんな短期間に連絡先も交換して、電話するような仲に、普通ならないよな。」

はるくんと真希は、顔を向かい合わせて、頷く。
翔太くん、そんなにヤバイ人じゃないよね。
家でいつも、リビングのソファーで寝転んでたり、床を物凄い速さでゴロゴロしたり。
かわいいんだよね。


「大丈夫だよ。
むしろ、かわいい。」

私は自分の顔の広角が上がっているのを自覚しながらそう言った。

「待って、可愛いって男の人だよね?」

真希が、驚いた顔をしている。

「そうだよ。」

イケメンでかわいい、国民スターだよ。


「このパーティー真希、行こう。」

「もちろん。
三玲のシェアハウスの相手がどんな人か確かめないと。」


二人共、結構ガチな目をしていたので少し怖かった。


私は心の中で、翔太くんに『がんばれ!』と呟いた。
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