シンママ穂乃香の悩める再婚(26歳のwedding続編)

奪い愛

「あの、愛羅さんですか?」
午前中スーパーで買い物をして
いた穂乃香に、どっかで見た
背のたかいスラリとモデル体型の
美人が声をかけてきた。


「は・・い
そうで・・すけど
えっと・・・?」

「私、幾多課長と親しく
させて貰ってます、
西川ミナミと言います。」

え?親しく?つて?あ💦
どっかで会ったと思っていたが
あのホテルで、篤志に
誕生日を祝って貰っていた
彼女だ‼


「ああ、そうでしたか」
穂乃香はセロリをカゴに入れながら
ムスッと答えた。

「お買い物おわりましたか?
お話があるんですが!」

背中におんぶした子供がいるのを
彼女は確認すると
志穂の顔を覗き込んで

「うわあ
坂口係長ソックリ!」
と奇声を上げた。

「・・・」
穂乃香が微妙な顔を向けると

「あ、私本社に来たばかりで
前は坂口係長のいる支店で
働いていました。」


「ああ、そうでしたか‼今
坂口とは
離婚していまして
彼も再婚して今はなんの
関係もありません。」


「そうでした。(笑)
失礼しました。」
彼女は悪びれもしなく謝って来たが
なんか歯切れの悪さを感じて
しまう。

穂乃香が会計を済ませると
ミナミは出入り口で待っていた。

穂乃香が近づくと

「車で送りますよ
どうぞ」
と言って入口近くに停めた
黒いハイブリッドカーの
ヤリ〇クロ〇を指さした。

「有り難いんですけど
散歩がてら歩いて帰りたいんです
お構いなく!」

「そうてすか‼

お話があったんですが
単刀直入にいいますね。」


「・・・なんでしょう。💥」

愚ぜり始めた志穂を背中で
揺らしながら穂乃香は尋ねた。
出来たら話など聞かずに
マンションに帰りたかった。

「幾多さん、迷惑してますよ。
貴方が雁字搦めしているせいで
彼は困ってます。

だから私が代わりに
説明しにきたんです。」


穂乃香もムキーって来たので
「彼がそう言ったんですか?」

「そうです(笑)
だから私に任せてくれたんです!
貴方と別れるように
説得するようにね。」

「嘘‼」

「は?良く考えて見てください
私が彼と付き合ってるんですから」
勝ち誇った顔をしてミナミは穂乃香を見た。

「篤志に彼女?
聞いてませんよ。」
穂乃香も負けずと言い返す。


「ん?彼女って言うのは
早いかも、でも幾多篤志は
私の彼になるんですから
別れて下さい‼
あなたが居るから彼も
踏み切れ無いんです‼
わかりませんか?」


「・・・は パチクリ。」

「あなたは坂口係長の
子供の事だけ考えて下さい!
幾多さんは私のですから
幾多篤志の子供を私が産んであげます
阪口係長の子供じゃなくて

彼に良く似た子供をね。
だから図々しく彼を呼び出さないで
くれます?
あんまりしつこいとストーカーで
警察呼びますけど!!

係長と課長2人も手玉にとって少し
図々しくありませんか?
佳奈も可哀想~」


「待ってその話、篤志が
そう言ったんですか?」


「そうですよ笑
でないと私が来る意味
あります?
幾多さんも頑張れよって
応援してくれたんですよ。

貴方が頑固だからそう言ったと
思いますよ。
理解してますか?」

ニヤッと笑いながら
口攻撃して来るミナミに
何も言い返せなかった。
彼女も本気出して来る、若いから
勝負あったと言わんばかりな
高圧な態度で!


穂乃香はレジ袋をポトンと
落とした。


彼女も彼を奪われて必死なのか

「お分かり頂けたようで
では、私はコレで」

クルリと踵を返すと車の鍵を
開けるバシッという音が聞こえた。


彼女の話を鵜呑みにした訳じゃない
でも、彼女はスタイルもよく綺麗だ

篤志だって好みのタイプだろう。

スーパーのガラスに映った
自分に気づくと唖然とする。

穂乃香はポニーテール、志穂を
おんぶ用のマントで包み
引っ掛けて白セーターに
ジーパン
色気も綺麗さもあったもんじゃない!
子育ては髪を振り乱していても
容姿を指摘され無いと気づかない!

篤志はそんな穂乃香に
愛想が突きたのだろうか

彼女のきめ細かな肌を見ると
ニベ〇だけをパパパと
塗りたくったスッピンとは
雲泥の差( ̄ω ̄;)
子育て中の母親は自分に構う
暇もなくパタンと爆睡💤

歯磨きも忘れて眠りに落ちる事も
ある!
肌が荒れててもお構い無し

ーギャーギャー。゚。
と子供が泣けば飛んで行く
自分より子育て優先

穂乃香は
落としたレジ袋を拾いながら目を
やると彼女は颯爽と
一礼してカッコよくスーパーを
出て行った。

会社の秘書服だったから
午前中休みを取って来たのだろう
この時間、穂乃香が
買い物に出る事を
篤志に聞いたのだろうか?
でないと知る訳が無い。

ピョロンと飛び出た志穂の
足を撫でながらマントの
中に突っ込み帰る。


彼が言ったんだ
「明日煮込みハンバーグが
食べたい。」
って・・‼

「じゃあ午前中買い物に行くね」


「ああ、じゃあいいよ
俺が買い物して来るし!」


「遅くなるでしょ
志穂の散歩がてら行ってくる。」


「大丈夫?心配だなぁ」

「任せて‼」

そんな会話を思いだした。
だからこの買い物時間によく行く
スーパーを知ってたのか?





「遅くなりましたー」

「あら用事済んだの?」
ミナミは遅くなる事を祖父母の
介護と言い訳をしていた。

「はい、義姉が買い物に行く
ほんの一、二時間ですから(笑)」
と嘘をつく。

ミナミは御機嫌だった
コレで幾多と付き合って貰える
もう幾多を繋ぐ足枷は
なくなったのだからウキウキ
昼休憩に企画課へと足を向ける
幾多を見つけ

「課長、上手く行きました
もう大丈夫ですよ。
安心して下さい。」


「おう、ありがとう」
なんの話か分からず聞く暇も無い
篤志はテキト━━━━━に
返事をしていた。


なんせ気持ちは定時で上がりたい!
帰ったら一仕事が待っている。
ルルルンレレルン

急にテンション上がる篤志を
ミナミは又勘違いしてしまう。
ミナミには穂乃香の呪縛から
逃れた篤志が超ご機嫌と
見えてしまったんだ。


「🌟(ง`0´)งヨッシャ🌟」
ミナミはガッツポーズ

忙しさにかまけて仕事以外は
なあなあと済ましてしまう篤志と、
思い込みで動く西川ミナミ

とんだハズレコンビは
穂乃香を悩ませた。


いよいよ商戦も本番
早く帰りたいがその気持ちは
社員全員一緒‼

俺らに盆正月、クリスマス
など人生で甘いものは無い、
それは入社時から
変わらない、それを承知で入って
来たのだから・・

しかし家庭を持てば可成の
マイナス
「子作りも暫く中止・・か」
篤志は何だかつまらなく
仕事をこなす意味を模索する。

篤志はデパートの売り場を見に
来た。
勿論棚田部長も一緒に

「部長、幾多さんソロソロ
お昼にされては?
もう15:00です。
夕方から又お客さん入りますよ。」

そう言われ飲食店へと向かう。

「君達好きな物を食べなさい。」
メガネをかけたちょっと
太めの部長は和食へと足を
向ける。

篤志とミナミは
「私達も御一緒します。」
と言ったが若者は好きなのを
食べたらいい
そう言ってお店に入って行った。

決して自分の意向を押し付けない
部長は皆から慕われている。

「じゃあ、何かたべるか?」

「お肉食べませんか
急ぎましょう?」
ミナミは顔に似合わず肉食らしい。

「夕方に向けて元気つけましょ!」
そう言われミナミと並んで
歩く。
余程お腹が空いているのか
ミナミは早足でステーキ店迄
走る勢いだ‼クスクス



「幾多篤志お願いします。」

「失礼ですがどちら様でしょうか?」

「愛羅と申します
愛羅勝己の姪です
伯父から言伝たのれましたので!
伯父が彼と電話が繋がら無い
みたいで‼」

穂乃香は嘘を言った。
仕事中は、伯父でも利用するほど
急いで確かめたかった
篤志は仕事と言いあの西川ミナミ
が来た日からと言うもの
穂乃香のマンションには帰って
こない。

「あ、💦失礼しました。
社長の・・
今、棚田と幾多は向日葵デパート
へ商戦の手伝いに出ております
社には居りませんが・・」

「わかりました。」
そう言うと穂乃香は電話を切った。

今日は暇だと言っていた伯母に
志穂を預け穂乃香はデパートへと
向かった。

メールも電話もラインも
繋がらないなら会って話を
したかった。

エスカレーターで
2階、3階と上がって行くうち三人
を発見した。

声をかけようとしたら
その三人に西川ミナミがいる事に
直ぐ気が付いた。

1人の中年の彼が離れて
ミナミと篤志は2人になり
仲良さげに昼食の相談をしていた。


西川ミナミはエスカレーターの
近くに穂乃香を発見‼


慌てて篤志の腕を取り
篤志を引っ張って行った。

「おいおい」
篤志は腕を引かれ最後には
手を繋がれ
嬉しそうに早足で歩いて
振り返るミナミの顔は
穂乃香を見て薄ら笑いを浮かべていた!。

篤志も繋がれた手を振りほどきも
しない。

幼稚園児じゃあるまいし!
コレで篤志が帰らないなら
彼女の言う事も
アリかも知れない。
妊娠する前で良かった!
少し残念だけど父親のいない子は
志穂だけでいい。

子供の事を思えば
我慢なんて大した事じゃない
穂乃香は自分に言い聞かせながら
伯母の好きな菓子折を買って
トボトボと歩く!

12月24日
微かな期待を持って篤志を待った。
まだ志穂にクリスマス
プレゼントは来ない。

しかしあんなに志穂、志穂
言ってた篤志なら用意して
くれているハズとほのかな期待を
よせていた。


夜22時を過ぎた頃
篤志の携帯から電話が掛かってきた。
篤志だ

少しホッとして胸を踊らせながら
「篤志、今日帰ってくるの?
志穂もまちかねたみた
・・・いで?」


「モシモシ」
少し酔ったような女の声で穂乃香の
声を押さえる。

「・・・?」

「西川ぁーミナミでぇぇっす。」

「えっ?
これって篤志の携帯ですよね。」


「そ、そ、そう~でぇぇ━━ス‼
きょうはぁーウップ
いふイブでしょうw
イブは、子持ちの
かーちゃんよりぃー独身の‼
私達向けデッス‼
邪魔すん━━━━な‼」


「・・・は?( ☉_☉) パチクリ。」

「だきゃらァ
じ・や・ま・スンナ‼」

「篤志は?篤志に変わって‼」
穂乃香がさけぶように
そう言うとどっかのホテルらしき
ベッドに篤志がぶっ倒れる
様に寝ていた
シャッは、はだけて
そんな写メが数枚ライ〇に
貼り付けられ送られて来た。

「ザミャ━━━━━ミロ‼
はい、おしみゃ━━━━い‼
アンタはぁー大人しくぅー
子育てシ・テ・ロ

アンタは用なしぃWww.
アハハハハアハハハハ
後わぁ、私が妊娠するだけぇ━━━━
アンタは引っ込んでろ‼

今から篤志と甘い夜に突入ぅ
ざまぁwwwwウェー
もう篤志はワタシのモノ‼
手出したら許さない
からな‼」

酔いが回っているのか
昼間会った彼女とは別人の
様に言葉が荒かった。
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