シンママ穂乃香の悩める再婚(26歳のwedding続編)

篤志の決心

桜満開の時期も終わり
志穂は保育園に預ける様になった。

穂乃香と離れたことが無く
初めての集団生活上手く行くのか
心配で仕方なかった。

最初こそ心ぼそそうにしていたが
子供は慣れるのに早いとビックリした。

なんと家には玩具と呼べる物は
無いからか保育園では楽しく
遊んでいる。

やはり鍋の蓋とか手作り玩具より
ピコピコ動いたり、音楽が鳴る
玩具の方が楽しいらしい。
保育園に行く時間になると
志穂は催促してくる。
早く行こうアピール‼️


4月5月が過ぎ穂乃香のお腹も早
5ヶ月、緩いワンピで妊娠して
いるようには見えない!

志穂も一歳を過ぎ可愛い盛り。

保育園へ送り散歩がてら20分の
道のりを歩く。
5月の風は心地いい。

穂乃香はそのまま、お気に入りの
ケーキ屋さんに寄り
志穂の誕生日ケーキを注文した。
志穂のお気に入りのヒーロー
の男の子向けのケーキだ。

「ほんっと、男の子見たく
育っちゃって‼」
元気のいい志穂を思いクスッと笑いが
零れてくる。

「10月7日か、マダマダ遠いな!」
産まれてくる第二子の予定日を
指折り数え、穂乃香はお腹を撫でながら甘い香りが漂う店を出る!

この辺りでは🎏を良く見かける
穂乃香のお腹の子の性別が分からない志穂の時は陽仁と楽しみに
話したものだった。



夏も近付く八十八夜(๑˘0˘๑)~♩*+穂乃香はつい茶摘みの歌をくちづさむ!今年の八十八夜は
5月一日だった。

と言う事は新茶出てる?


「ん?新茶を飲みたくなった(笑)」

そう思えば待てない性格
穂乃香は結構せっかち!!
来たバスに乗り込み
新茶を買いにそのまま
有名デパートへと向かう。

何時も志穂を送るとスーパー
で買い物するのが日課に
なっていた。

スーパーのカートを押しながら
運動兼ねて買い物を楽しみに歩く。
真っ直ぐ帰るとそのまま横に
なる癖を無くそうと考えた。

今日はデパートへGO

デパートへ着くとデパ地下へ
悪阻の時は色んな匂いが混ざって
気分が悪くなっていたが
今はその反対、食欲旺盛で直ぐ
お腹が空いてくる。

思った通り新茶が出回っている。
緑のハッピを着た人達が
新茶を薦めている。

穂乃香も少し高いお茶を買った
静岡産の新茶だ。

お茶を買えば色々欲しくなるが
みたらし団子🍡10本入を購入
志穂の好物、団子を小さく切って
食べさせる、丸いままは未だ
食べさせた事はない。

穂乃香の大好きな栗まんじゅう
も10個購入
デパートに来た訳はコレもある。
銘菓梅園の栗まんじゅう
中にゴロっと栗が一個入ってる。
あんまり甘さは感じないが
何とも美味い栗の甘さが
引き立ってモッタリした食感
新茶に合う

青梅も出回り梅も買いたくなる
デパートって楽しいけど
お金使うなぁ
ウロウロしていたら14:00を
回っていた。

せっかく来たのだから鰻を食べて
帰ろうと八階の飲食店が連なる
スペースへとエレベーターに乗った。

飲食街に着くと勘弁してくれ
みたいにお腹が空く。

うどんの香りやカフェの珈琲の
香り、中華の香りもソソられる。
穂乃香のお目当ての鰻屋さんは
ピークが過ぎたのか
疎らに席が空いていた。

随分歩いたなぁ
椅子に座るとドッと疲れが
出てきた。

穂乃香の注文した鰻がテーブルに
乗った頃

「幾多課長空いてます
入りましょう。」

何時か聞いた嫌な声がした。
穂乃香は鰻に箸をつけながら
吸い物をゴクリ

「売れ行きは好調ですね
さすが課長~‼」

「だろ‼」
背中越しに聞こえる声は
やはり篤志💦
┣¨‡┣¨‡しながら鰻を食べる
穂乃香の興奮が伝わったのか?
はたまた、とーちゃんの声が聞こ
えたのか
お腹の赤ちゃんが動いた。

穂乃香は「ビックリ!!」
ってしながらも絶━━━━対
振り向かない!
いや振り向け無い‼

せっかくの鰻なのに味が分から
無い‼
ゆっくり所かパパパと食べて店を
出た。

篤志と彼女の会話は弾んでいた。

「おう待たせたな!」
数分遅れて棚田部長がやって来る

「はい、もう鰻の上を
たのんでありますよ。」
ミナミは上機嫌で答える
ミナミも鰻は大好物
ミナミの真向かいには篤志が座る。

「おや?忘れもんか!」
後ろのテーブルの上をみて
部長が言うので篤志も顔を上げて
ピ〇チュ〇⚡️の印刷された
黄色いハンカチを見た。

部長が手に取りながら

「タンポポ組、あいらしほ
子供、女の子か 」
と呟くと部長は未だその近くに
忘れた人が居ないかクルクル見回して探していた。

「あいらしほ?( ⚆൧⚆)エッッ
まさか」
篤志はバンと席を立って
部長からハンカチを取り上げ
「探してきます」
そう言うと一目散に駆け出した。
どっちに行ったらいいか分からない!
とりあえずアッチコッチ探した。
見つからない‼

で来たならバスで帰る?
篤志はバスターミナル迄足を
伸ばして探し回った。
妊婦さんを見たら駆け寄り
人違いを謝り又人違い。

ガクンと力尽き自販機の横の
長椅子に腰掛ける。

珈琲を押ガタガタガタガタガタン
とお決まりのリズミカルな音を
聞きながらプシュッと開ける
ゴクゴクゴクゴクゴク・・ゴ
ふと缶コーヒを飲み顔を上げると
穂乃香がバスの中にいた。

「あ、あああっ
待って まて━━━━━‼」
穂乃香も気づいたのかベー
とした顔をしてサ━━━━ッっと
一瞬吹いたバスの通り過ぎる風と一緒に、穂乃香の姿は消えて行った。

「あ、あのあのバスは・・?
穂乃香に気を取られて見ていなかった。」

ガックリした篤志を気の毒に
思ったのか、
「稲永行きだと思いますよ」
親切な年寄りの夫婦70代後半ぐらいの品のいい人が教えてくれた。


「フン未だ二人きりで昼食
食ってんだァ」

穂乃香は仲良い二人を思い出し
反省もしてないか・・
期待する方が無理か‼

穂乃香はお腹を撫でながら
「おバカなお父ちゃんで
ゴメンね!」
バスに揺られながら小さく
つぶやいた。

それから6ヶ月になる迄お腹の
赤ちゃんの胎動は感じなかった。

梅雨に入り雨の日が続くように
なって来た。
穂乃香は傘をさし志穂は黄色い
カッパを着せて歩く!
雨が酷く降る日はお休みするように
している。

志穂が生まれてから穂乃香は車の
運転をやめた。
もう1人じゃ無いから、穂乃香に
何かあったら志穂は1人になって
しまう。
穂乃香が急に1人にされたように
それだけは避けたかった。

穂乃香の後ろから黒い車がゆっくり
近付いて来た。

「奥さんお送りします!」
窓から声をかけてきたのは
幾多篤志‪じゃん。

穂乃香は咄嗟にお腹を隠す

ん?ヤッパリ
篤志は目で確認した、ほのかの
やや丸くなったお腹を。

「パパ?」
小さい志穂は篤志を覚えていたのか?

「違うよ志穂
このオジサンはパパじゃないよ
もうすぐ、彼女と結婚するの‼」

志穂は言葉の意味も分からない
ただ懐かしい匂いに
パパ、パパと呼んでいた。

穂乃香の5ヶ月のベイビーも
お腹の中で盆踊り状態
どうやら篤志を子供達は大好きらしい。

雨が降りやまず激しく
アスファルトをうち付けだした。
志穂の赤い長靴はもうビッショリ
さっきまで小降りだったはずなの
に篤志に味方するように激しさを
増してくる。

「志穂、帰ろう今日は
お迎えにも行けないかも知れ
ない。」

「奥さん送りますよ!
保育園迄」

「いえ、結構です保育園確定
されて誘拐されたら
こ・ま・り・ますので。👅""」


「・・・・・」

「毎日、毎日、探し回って
やっと見つけたんだ‼」

「はぁ仕事してるんでしょ
無理な話、騙されないから‼
嘘は結構、ど━━━━せ興信所
かなんか使ったんでしょ
この嘘つき‼」

「言ったろ!
仕事は辞めるって‼
やめたよ!
有給消化したら就活する。
仕事なんて何でもやる。」

ヽ`、ヽ`☂`ヽ、`ヽ、ヽ`、ヽ`ヽ、`ヽ、ヽ`、ヽ``ヽ、`ヽ、

「ば、バカじゃん!出世街道
まっしぐらなのに・・・」
、ヽ`、ヽ``ヽ、`ヽ、

「穂乃香と志穂ぐらい食べさせる
位の預金も
だから、やり直さないか?」
ヽ`、ヽ``ヽ、`ヽ、☂ヽ`、ヽ``ヽ、`ヽ、

「アレ?若いミナミちゃんが
オバサンのわたくしより
良かったって言って無かった━━」

えつ"

「それに志穂というコブ付きが
居るんだし貰い手なんて
無いぞって言って無かった
・・・・・ッケ?」

・・・

「それは、あの⤵~アレだ‼」


「何よ!
なんか言えるモンなら言って
みなさいヨ」

💦それは・・・
篤志はタジタジ‼
志穂もジ━━━━ッと篤志を見る
穂乃香によく似たクルッと丸い目
で、お気に入りなのか黄色い
カッパがかわいらしい。
ヽ`、ヽ`☂`ヽ、`ヽ、


篤志は志穂を見て弁解する

「違う、志穂は俺の子だ
だから離れたく無かった。
だから負け惜しみだった。」

「フン、口では何でも
言えるよね!
便利便利‼」


篤志は車から飛び出して
「すまなかった!
志穂ゴメン」
\゜\、\・、\、\・。゜、\・\。゜\、、\・。゜\、・\\・\。゜\、\゜\、\・、\、\・。゜、\・\。゜、

志穂はポカーンとして穂乃香を
見つめながらも可愛いお手手は
ずぶ濡れの篤志の頭ををナデナデ
\゜\、\・、\、\・。゜、\・\。゜\、、\・。゜\、・\\・\。゜\、\゜\、\・、\、\・。゜、\・\。゜、

篤志は、志穂に抱きつき謝った。
土下座でもしそうな状態💧

「もう‼
どうしたらいいの‼」
穂乃香はボソッと呟いた。

、ヽ`、ヽ`ヽ、`ヽ、\゜\、\・、\、\・。゜、\・\。゜\、、\・。゜\、・\\・\。゜\、\゜\、\・、\、\・。゜、\・\。゜、

雨は益々激しくなって仕方なく
びしょ濡れの篤志と志穂を連れて
Uタ━━━ン
ビッショリな篤志を穂乃香は常備
していたタオルで拭いて
篤志の車を穂乃香が運転して
新しいマンションへと帰った。

志穂は赤い長靴を嬉しそうに
ピョンピョン
篤志の手をシッカリと握っている。

篤志と志穂は久しぶりのお風呂に
和気あいあい
篤志は本当に人に好かれる。

真っ直ぐなところが気にいられる
んだろうなぁ。


「篤志、仕事やめたって
なんで?」


「アソコには魔女が多過ぎる
ちょっとした事で誤解されるし
されるように動いて仕舞う!
仕事は、ちゃんと終わらせたから
心配は要らないよ。」

「でも」


「何も言わないでくれ俺
もう疲れたんだ
疲れた。
少しゆっくりプー太郎を
楽しみたい。
ああ、そうだ❗コレ」

ポイと手を伸ばして、差し出された通帳&印鑑にキャッシュカードと
家族用のクレカ

通帳の中を見たら二千万入って
いた。

「ゴメンけど仕事が見つかるまで
これでやりくりして
1ヶ月ゆっくり休んだら
又仕事さがすよ。」


「い、いいよ、私だって
貯えはあるし、これは篤志が
持ってて」

「いや、俺は好きな彼女も居なくて使い道が無く、穂乃香の事も
先輩の嫁だったから諦めて
使い道の無い金だった。
ただ稼ぐだけの虚しい日々に
穂乃香と志穂は光をくれた。
だから
もう離れたく無かったんだ。」


「それに穂乃香お腹‼」

エッ「お、オ、お腹?💦
がなに?」

「俺の子だろ!」

「ええ💦コレじ、自腹
ちょっと太っちゃって」

「フ~ン何ヵ月?」

「だだから、
自腹だよw」
アイタイタタタ

嘘付くなとばかりにお腹の子が
蹴りをいれる。


じ━━━━━‼
篤志の腹の子に蹴りを入れられ
ウーアー
と、こね回る穂乃香を観察

篤志がお腹を撫で何時もの
デ〇ズ〇ーの主題歌を流暢な英語
で歌うとポコポコポコポコ
とリズミカルに動く。

「参ったなぁ~」
穂乃香は観念して困り顔💦


「なぁ穂乃香俺決心してきたんだ
穂乃香と志穂と決して離れない!
穂乃香にヤキモチ妬かせないようにする、良い父親と夫になる。」

「ゴメン、篤志
篤志がいい男過ぎて、ヤキモチも
辛い💦」


「穂乃香、俺の事好きなんだろう!
そこを聞きたい。」


「う・・・ん
この際だからハッキリ言うね。
好きだよ、愛してる
だから・・捨てられたら辛い💦
分かって‼」


「じゃあ問題ないよ💦
穂乃香、もう俺を置いて
何処にもいくなよ。」


「この間若い子がいいって・・
言ったムカ~💢」

「だから売り言葉に買い言葉で
つい・・・」
ゴメン

「俺と一緒になって下さい。」

「う━━━━━━━━━━ん
どおっしょいかなぁ~」


「家事育児、俺みたいに
上手い奴いないよ。」

「じゃあ篤志が傍で愛を
感じさせてくれたらね。」
あー簡単に許してしまう
コレを唯華は甘い!穂乃香の
悪い癖
馬鹿なの、呆れる
だから男にいいようにされるって
言われるんだろうな!!
また唯華か聞いたらイライラ
するんだろうなぁー


「ヨッシャーシャー!」


篤志は志穂を抱きしめて
「志穂言ってご覧!パパハイ」

「パァパ、パァパ」
10月には2人目も産まれる。
志穂も可愛いい俺の子
お腹の子もきっと可愛いだろうな
篤志は嬉しくて仕方ない。



「篤志、本気か?
相手はバツイチ子持ちって‼」

篤志は*⋆✈飛行機の距離にある
実家に帰り結婚する事を
報告した。

両親の反応は予想済み
両親2人はポカーンとしていた。

「まさか
シングルマザーを連れて来るとは!」

田舎だし噂の華になるのは
分かりきってる。

「いい子なんだよ
俺より少し年上でしっかりしてる。」


「1上か?2上か?」

「え、エット3?か4」

頑固親父は床の間の近くの上座に座り
「ダメだ、幾多家の嫁には
迎えられん‼
お前を好きな娘はここらにも
いっぱいおるワ
好き好んで子持ちを連れてくるな‼」

義姉も兄も心配そうな顔を見合わせ
何も言わなかった。

母親は
「性格がよくて、この莉奈(義姉)
と仲良くしてくれるなら
篤志の言い分も聞いて
あげましょうよ。」

兄は義姉と結婚して未だ子供は
居ない。
何となく兄夫婦の前では言い難い
が言わないと・・・
篤志は思い切って口を開く

「に、に、
妊娠してるんだよ
それに志穂は誰がなんと
言おうが俺の娘」

「は?結婚していないのにか?
なんて尻軽な女だ
益々反対するゾ‼」


「いや
俺が襲った!
好きで好きで堪らなくて
犯した!
人に取られる前にヤッた。
そしたらデキた!!!
責任とりたい。」
.。oO(犯したのは半分嘘だけど・・・
オヤジを説得するにはこう言う
しかないだろ!)


「ゲッ!!」母
「エッエエエー」兄

「うそぉぉ」←莉奈(兄嫁)
「はぁーぁあああ💢」←オヤジ

反対されるのは承知之助

親父のビンタが
パパパパパーン      ☆))Д´)  ,, ∩☆))Д´) ( ・д・)彡☆))Д´)   ⊂彡☆))Д´)    ☆))Д´)

俺は障子をぶち破り縁側へ
転げ落ちた。

「ぶぁかもんが💥💢💥
他所様の娘さんを孕ませやがって‼
おい、カカァ東京に行く準備しろ‼」

「💦え‼
今からですか?」

「当たり前じゃ
知らなかったとは言え
向こうの御両親にお詫びに
行くぞ‼」

父、篤一は篤志を睨み付け
「このォ~恥さらしが💥💢💥」
と言って足蹴りを食らわした。

父親は曲がった事が大嫌い
そこを逆手にとった行動だ
覚悟はしていたが、親父のパンチは
農作業をしているだけあり
かなり効いた!


ボコボコにされた。
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