幸せの探し方
「誕生日だそうですね」

いつものように打ち合わせをしていたら、高天原さんに言われた。

「えっ…ああ、はい」

わたしは返事をした。

何で今日はわたしの誕生日だと言うことを知っているのだろう?

出会ってからまだ日が浅いし、彼に誕生日を教えた覚えもない。

そう思っていたら、
「南川さんに教えてもらったんです」
と、高天原さんは答えた。

「ああ、なるほど…」

よくやってくれるな、おい。

心の中でツッコミを入れたら、
「来生さん、仕事が終わった後で何か予定はありますか?」

高天原さんが聞いてきた。

「予定ですか?

特にないですけど…」

わたしがその質問に答えたら、高天原さんは嬉しそうに笑った。

「それじゃあ、僕とデートしてくれませんか?」
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