幸せの探し方
「門谷さんが半ば強引に約束を取りつけたようなものでしょう」

わたしは続けて言った。

門谷さんはわたしと見つめあう体勢になった。

「な、何ですか?」

本当に顔がいいな。

顔だけは本当にいいよね。

端正なその顔立ちを前に思っていたら、
「よし」
と、門谷さんは言った。

えっ、何?

「決めた、今から俺はお前専属になる」

門谷さんはそう宣言した。

「…何の“専属”ですか?」

訳がわからなくて聞き返したら、
「今までのセフレと全部手を切って、お前専属になると言う意味だ」

門谷さんが言い返してきた。

「はあっ!?」

何を言ってるんだ、この人は!?

わたし専属のセフレって、まだなってもいないんですけど!?
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