お前が欲しくて堪らない〜年下御曹司との政略結婚
「戸倉さん、ごめんなさい、私、こんなにもあなたに惹かれ始めているのに、どうしてもあの悪夢が脳裏から離れなくて、心とは逆に身体が拒否反応を示してしまって……」

えっ、俺に惹かれ始めてくれてる?

あの悪夢とはなんなんだろうか。

「だから、私は……」

そう言って美鈴は涙を流し項垂れた。

俺は目を開けて「美鈴」と名前を呼んだ。

美鈴はびっくりした表情で俺を見つめた。

俺はこの時、美鈴の過去に何があろうと、共に生きていく覚悟を決めた。

「美鈴、ほんと?俺に惹かれ始めているって」

「あっ、あのう、それは……」

美鈴はしどろもどろになりながら、どうしていいか分からず戸惑っていた。

「美鈴、俺達プラトニックな関係でいようよ、それなら美鈴は悩まなくていいだろう」

「でも……」

「明日から、いや、今から美鈴は俺の奥さんなんだから、お互いに協力しながら生活していきたい」

美鈴はコクリと頷いた。

次の日二人で婚姻届を提出した。

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