アキを救えるなら私は何にでもなる
第2章 だけど、諦めない
南風原先生と、ずっと分かり合えない。


今のキミ達は、冷戦状態。

たった一つの光だけを奪い合うつまらない戦い。

優しさと嬉しさの感情だけを詰めた戦い。

戦いの結果、キミは負けた。

南風原先生のために書き換えられた、アキの家庭科のカリキュラム。


それと、一問一答に変えられた、家庭科のペーパーテスト。

そして、書き換えられた、わかり易い家庭科のプリント。

それらを取り戻すために、キミは、無我夢中で、探した。

アキが、卒業の日に来てくれるように。


南風原先生を支持している、大多数のクラスメートは、「無駄」や、「意味のないこと」
みんな言っている。

けれど、アキは、来るかどうかなんて分からない。だから、卒業式の時まで、キミは問いかけてる。


理由は分からない。でも、みんなが無駄とばっかり言うから、叫びたい!


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